インバウンド観光の需要と日本人

流通業界において、インバウンド観光客を取り入れていくことは売り上げの増加にもつながり、とても重要なことです。

この先、伸びていく市場であることは間違いありませんが、それだけを目標にしてしまうのは少々危険だということも考える必要があります。例えば、ある温泉地で韓国人ツアー客を閑散期や平日などに受け入れて対応していたところ、土日も含めて日本人客が減ってしまったということがおこったのです。日本の風情を楽しみたいというところは日本人も韓国人も共通していたのかもしれませんが、マナーの問題も含めて、日本人と韓国人が求めるものが違っていたわけで、インバウンド観光客にあわせたおもてなしを重視した結果、日本人にとっては安らげる場所ではなくなってしまったのです。

結果、自分たちにあった近隣の温泉地に人が増えたといいます。これは何も温泉地にかぎったことではなく、百貨店やスーパーなどでも同じことがいえるわけです。インバウンド観光客を目標としてしまった時点で、外国人観光客の関心度やライフスタイルを考えて店舗経営をおこなわなければならなくなり、結果、日本人には合わなくなってしまいます。

まずは、自分のお店のターゲットとなるような層は本当にインバウンド観光客の中にいるのかの調査が必要です。そのうえで、売り上げ構成の大分類としての要素があると判断されれば対応し、専用フロアを設けたとしても採算がとれるということになりますし、お店の全体像としては日本人を今まで通り向かい入れることができます。そのため、近年では市中免税店を設けるケースも増えてきており、インバウンドと国内客の両立が最大の課題なのです。

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